博物館と資料館の違いとは?
街や行楽地では、よく博物館や資料館などを見かけることがありますが、この二つの違いをご存知でしょうか? また、博物館と資料館の違いも、あるジャンルや人物などを紹介する上では同じで、大ざっぱに資料館も博物館としてたり、規模の大きなものを博物館、小さなものを資料館と呼んだりすることもあります。しかし、博物館と呼ばれるものは厳密な定義があり、その定義を満たしているものを博物館、それ以外のものを資料館や記念館と呼びます。
博物館の定義って?
博物館の定義は、日本では博物館法、世界的には世界博物館会議によって決められています。博物館法で定義されている博物館は、あるジャンル(歴史や自然科学など)に関係する資料を収集保管し、一般の人々に公開し、またその研究をしている、地方公共団体などが設置した施設を指します。この博物館の中には水族館や美術館なども含まれています。世界博物館会議で定義されている博物館は、公共の非営利な施設であることが原則です。世界博物館会議は定期的に会議を開いており、それによって定義が更新されることがあります。
博物館法の定義に満たないものは、法的に博物館としては認められませんが、博物館と名を付けても罰則などはありません。