美術館の展示室で座っている人は監視をするのが仕事

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  1. 美術館の展示室で座っている人は監視をするのが仕事
2015年06月24日

美術館の展示室で座っている人は監視をするのが仕事

監視員は、来館者が作品に触れないよう、また、館内での撮影や携帯電話での通話がないように注意を促します。

美術館の展示室で座っている人は監視をするのが仕事

学芸員ではなく監視員

美術館に行くと、美術作品が展示されている館内の片隅に、椅子にじっと座っている人を見かけます。この人は監視員と呼ばれ、展示されている美術作品の安全を守ることと、展示室内の鑑賞環境を良好に保つために監視をすることが仕事です。
美術館には、美術作品の収集、展示や次の展覧会の企画、イベントの準備をすることなどを仕事とする学芸員という人がいますが、監視員は学芸員ではありません。監視員は、来館者が作品に触れないよう、また、館内での撮影や携帯電話での通話がないように注意を促します。
また、監視員は来館者からの質問にも答えてくれることがあります。常設展の展示替えはあるか、美術館の作品の収蔵数はどれくらいかといった質問が多いそうですが、作品などに関する専門的な質問の場合には、学芸員が取り次ぎ、調査の上、返答する場合もあります。

こんな例外も

監視員は人材派遣会社など外部委託することが一般的ですが、ある公立の美術館では、経費節減のために展示室の監視の一部を学芸員によって行なうことにしたそうです。この美術館では入館者の伸び悩みにより赤字が膨らみ、ある展覧会の期間中、学芸員数人が交代で監視を行うそうで、これにより約70万円の節減ができるのだそうです。
本来、美術館の学芸員は、博物館法において資料の収集、保管、展示及び調査研究などに当たる専門的職員とされているため、美術関係者からは、こうした監視員の代わりをすることにより学芸員本来の仕事を妨げ、悪い前例になるとの指摘もあるようです。