見る、聞く、触る・・・誰でも楽しめる博物館とは

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  1. 見る、聞く、触る・・・誰でも楽しめる博物館とは
2015年06月01日

見る、聞く、触る・・・誰でも楽しめる博物館とは

触ることで楽しむことのできる展示物、資料、システムなどの開発に目が向けられています。

見る、聞く、触る・・・誰でも楽しめる博物館とは

触れることのできる展示物が少ない

博物館では、通常、展示物を見学したり、観察することで楽しい時間を過ごすことができます。しかし、これはすべての人にできる楽しみ方ではありません。中には視覚障害を持っている人がいるからです。健常者が何かを見て理解するのと同じように、視覚障害者はそのものに触れることで、それについて理解することがあります。
実際、盲学校では、あらゆる教育活動において触ることが奨励され、触って理解することが求められているといいます。長い時間をかけてこうした経験を積み上げることで、盲学校の生徒は手で見る力を身につけるのです。
博物館には、こうして身につけた見る力を活かす機会がほとんどありません。なぜならば触れることのできる展示物が少ないからです。

五感を使って楽しめる展示

ユニバーサル・ミュージアムとは、誰もが同じように楽しめる博物館ですが、触ることで楽しむことのできる展示物、資料、システムなどの開発に目が向けられています。
例えば、群馬県立自然史博物館の常設展示は、地球の時代、群馬の自然と環境、ダーウィンの部屋、自然界におけるヒト、かけがえのない地球の5つのコーナーに分かれていますが、触って感触を確かめられる標本、いろいろな装置を使って体験できる展示が充実しています。また、これらの他に、鳥や虫の鳴き声を聞く装置、においが出る展示などもあります。鳴き声を聞く装置からは、群馬県内の丘陵帯や山地などに棲む81種類の鳥、21種類の虫、11種類のカエルの鳴き声を聞くことができます。においの出る展示では、ジャコウジカの絵やユーカリの写真などを入れた額の裏側に設置した香料により、ジャコウジカから採れるムスクやユーカリの葉の香りが体験できるようになっています。そして、この展示には点字解説パネルも設置されています。
博物館の展示物の中には、触れることを許されるものは多くはないかもしれません。しかし、誰でもが楽しめる博物館を目指すのであれば、展示物に触れることや障害を持った人への配慮については考えられなければならないことでしょう。

群馬県立自然史博物館
http://www.gmnh.pref.gunma.jp/index.html